こんにちはGoroです。ここ数年日本国内の腕時計販売価格は上昇傾向にあります。そのためでしょうか、最近Goroはよく「この時計は安いのか?高いのか?」という質問を受ける場合があるのです。確かに腕時計の価格帯は広く「ピンキリ」になります。初めて腕時計を購入する人ほど、適正価格がわからないものです。筆者目線で解説します。

スイス時計協会は3000CFH以上が高級腕時計と位置付け

高級腕時計 Swiss
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腕時計の「高い安い」の境界線をどこにするかは意見が様々で、特に定義は無いのが実情です。ただ、筆者は「スイスの業界団体」が統計で示している数字こそ「高い安いの境界線」に相応しい数値だと考えています。

 

スイス時計産業の業界団体であるスイス時計協会(FH)で、スイスから輸出される時計の統計を発表している150年以上の歴史がある団体です。

スイス時計協会(FHはスイスから輸出される時計の価格帯を3段階に分けて、3000CFH以上(スイスフラン)を3つの価格帯の「最上位」と位置付けており、筆者はこの価格帯以上の腕時計であれば高級腕時計と呼ぶに相応しいと考えています。

 

この数値が高い安いに関しては賛否両論あるでしょう。実際筆者も日本円換算で約43万円以上で高級?と聞くと少し首を賭ける位の数字です。しかし腕時計市場で購入している顧客は全てが時計愛好家ばかりではありません。

業界団体ではありますが、公的機関のような側面を持っているのも特徴で、客観的なスタンスが特徴です。。

時計愛好家と一般人たちとの間にある高級腕時計の解釈のギャップ

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筆者はライターですが普段は会社員で、時計好き(愛好家)です。勤務先の同僚に筆者の愛機Tissot T -Oneをティソのアウトレットで購入した価格を伝えたところ「ギャップ」を感じました。

 

「この時計たった4万で購入できました!」無邪気に僕が言った時の同僚の冷やかな目を今でも思い出します。

 

「腕時計に4万円を出すなんて信じられない!」と同僚は口々に言ったのです。その時、初めて世間と時計好きとの間にあるギャップ(時計の安い高い)に気がつきました。

FHが設定している3000CFH(日本円換算で43万円以上)という数字が「高級」とされる数字の妥当性が感じられる話だと思います。参考までにFHは200〜500、500〜3000、3000以上(通貨単位はCFH=¥146)の三段階に分けています。(為替レートは2023年3月)

愛好家の考える高級腕時計の境界線は無い!

では愛好家の考える高い、安いの基準を筆者は「基準は無く、当人たちの預金残高次第」だと考えています。

 

Goroはかつて販売価格100万円以上の腕時計を高級と考えていた時代がありました。しかし近年の相次ぐ価格改定で、今や100万円以上の腕時計は「当たり前」です。

 

さらに言えば時計歴が長くなるほど「目が肥える」事や「金銭感覚のマヒ」にも悩まされます。ブティックへ通い試着を重ねると段々、ブランド毎の「質感」の違いがわかるようになるのです。

 

筆者が考える高級腕時計とそれ以下との違いは「細部の仕上げ」、「重量バランス」、「ダイアル、インデックスの立体感」だと思います。この質感の違いは実機を手にとれば誰でも感じられるようになります。

 

それを理解できた人たちの購入は、天上知らずになるでしょう。

ムーンスウォッチは高級腕時計?

高級腕時計 Swiss
https://www.swatchgroup.com/en/services/archive/2022/bioceramic-moonswatch

愛好家は好きとなる見境なくなりますが、一般人でもそれは同じです。最近ではムーンスウォッチが発売された時に多くの愛好家以外の人たちが殺到しました。一説には転売目的がメインと見なされていますが、必ずしもそればかりではありません。

 

筆者は以前同僚何人かに質問したところ、「ムーンスウォッチはお買い得!」との意見を多く聞きました。2023年3月に入ってからの新製品も好評で、やはり商品として魅力があれば消費者は安く感じます。

 

愛好家目線では一部から「プラスチック製のクロノグラフにしては高額」という意見もありました(特にスピマス・プロフェッショナルを所有している愛好家の間で多く聞かれました)。しかし、それはあくまでも愛好家目線の意見です。

 

この「ムーンスウォッチ」の成功は価格帯と商品の魅力が合致すれば消費者は購入するというマーケティングの成功例になっています。

 

この「ムーン・スウォッチ」はFHのカテゴリーでいけば、①に分類されます。結局大衆(愛好家以外)にウケるのは最安値の価格帯であり、手頃な「OMEGA」だったからこんなに売れたのでしょう。

ビギナーへオススメする価格基準は?

しかし、時計ビギナーの人にはある程度の数字の知識が必要です。Goroが考える基準としては、

  • エントリーモデルは30万円まで
  • ミドルレンジだと日本円で30万円以上から120万円まで
  • プレステージ(高級時計)は120万円以上

上記を基準にするのが良いと思います。ただこの基準もあくまでも主観的な意見です。ある程度ビギナーも時計購入歴が増えていくとこの基準は変化します。例えば筋金入りの上級者だと300万円以上が高級という意見も十分に考えられます。

 

上記3点を基準に目指すモデルを購入してください。しかしこの基準で満足できる日が何日続くでしょう(笑)

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