こんにちはGoroです。腕時計初心者の方が腕時計を選ぶ時、意外に見落としがちなのが「腕時計の見やすさ」になります。腕時計購入時に「見やすさ」を極めるとほぼ失敗しないと筆者は考えます。しかし、「見やすい腕時計」はどう選んだら良いかわからないのも実情です。今日はどうやって見やすい腕時計を選んだら良いかを解説します。
見やすくなると実用性が上がる!
腕時計愛好家も腕時計の見やすさ(視認性)を購入時に重視する事は間違いありません。その理由として、見やすさがアップすると実用性が向上します。購入時には多くの人たちは時計全体のデザインやカラーばかりに目がいくものです。
しかし時間の経過と共に、時間をスムーズに見れないとストレスを感じてきます。結局のところ腕時計は時間を確認するツールです。スマホでも時間を確認できますが、やはり腕に時計をつけていれば自然に手首に目がいきます。この時に一瞬で時間がわかる腕時計は愛着が沸くのです。ところがこれが時間を読み間違えたり、良く見えなかったりすると一気に冷めてきます。そのために筆者は時計を購入、選ぶ際は斜め下から時計を覗くようにしています。
これによりその時計が見やすいかどうかが一目瞭然です。
ダイアルの色、インデックスも見やすさを向上させる上で重要!
腕時計の文字盤が見やすい事は「当たり前」に感じますが、文字盤が「見にくい腕時計」が存在するのも事実です。では見やすい(視認性が良い)腕時計の見分け方はどうすれば良いのでしょうか?視認性を良くする要素としては文字盤(ダイアル)の構成が大きな要素を占めるのです。そして視認性を意識しないで選ぶと、購入後しばらくすると見にくさに気が付く場合があります。
腕時計の文字盤(ダイアル)にはさまざまな彫りが施されています。これは装飾の意味合いの他に視認性を良くする効果もあるのです。
ギョシェやクルドパリは細かい彫りによって文字盤の反射を抑えて実は視認性をアップさせる効果もあります。光を抑えて反射を少なくするには、文字盤の色を黒や濃い青にする手法もありますが、針や時間を示すインデックスのカットを工夫するだけでも視認性は驚くほどに向上する物です。
例えば針を山型にカットするだけでも違います。光の反射によって斜めから見ても瞬時に針を認識することが可能です。同様にインデックス(時刻を示すマーカー)を立体的にするのも視認性のアップに繋がります。インデックスは立体的でもプリント(塗料を塗っただけのもの)でも文字盤の真正面から見ると違いはありません。しかし斜めから見ると見やすさは歴然と良く、違いが認識できるはずです。プリントの方がコストは安いですが、その分視認性は良くありません。
当然立体的なインデックス(アプライド)の方がコストも手間もかかり、価格は高額になります。
無反射コーティングでも見やすさはアップする!
インデックスは立体的なアプライドの方が視認性はアップしますが、プリントのインデックスが全てダメと言う訳ではありません。近年のプリントインデックスはかつての物より品質は向上しており、立体的なプリントインデックスも存在します。
その代表格がIWCのパイロットウォッチです。伝統的にパイロットウォッチは戦闘機のパイロット用に開発された事もあって、敵機に光の反射で見つけられないようにインデックスはプリントを採用していました。
その上で光の反射防止のため、ドーム型の風防を継承しています。さらに近年は視認性をより向上させるために無反射コーティングを施すのが一般的です。
一度でもIWCのパイロットウォッチをご覧になった人であればご存知ですが、まるで風防が無いように感じさせてくれます。また同じくブライトリングのクロノマットもドーム型クリスタルに無反射コーティングを施しています。ブライトリングもパイロットウォッチを愛するブランドゆえにこの辺りは抜かりありません。
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