こんにちはGoroです。腕時計好きにとって、時計を所有するのは、純粋に趣味であることが大きな理由です。しかしそれ以外の目的で腕時計を所有する人もいるはず。今日は実業家の堀江貴文さんが東洋経済オンラインの記事に書いていた、「所有と獲得の違い」にフォーカスして、腕時計の所有とどう向き合うか考えていきます。
獲得と所有は違う
実業家の堀江貴文さんは自身のYouTubeチャンネルでもこれまで「所有欲が無い」ことを繰り返し発言していました。僕も堀江さんのYouTubeにチャンネル登録していることもあって東洋経済オンラインでの記事は当初新鮮さを感じさせないものでした。
しかし記事中の「所有と獲得は違う」という一節は、時計と大いに関連するのではと感じたのです。
堀江さんが所有欲を持たない理由はこれまで、動画でも「欲しいものが無いから」と言っていました。記事では「失うリスクを恐れて、そのモノを手放さなくなる」、その結果「所有欲に縛られる働き方をするから」とより詳しく理由が書かれていました。
腕時計に置き換えると獲得と所有が同じタイミングで訪れ、その瞬間にリスクも発生します。
そして、この所有するリスクには「失うリスク」の他にさまざまな「費用リスク」が発生します。腕時計ではオーバーホールに伴う費用リスクが存在します。
それと所有することで発生するいちばん大きなリスクは堀江さんが言う通り「失うリスク」です。盗難や自ら手放すことでも失うリスクは発生します。同様に僕もかつて獲得したロレックスを数年後に手放す「失うリスク」を経験しました。
その後しばらくは時計を持つ気力も湧かず、荒れた日々を送りました。
堀江さんもライブドア事件で多くの物を失ったことは周知の事実です。しかし失うことで自由を得ることもあり、本当に大切なモノ欲しいモノがわかるとしています。
本当に必要なものは?
僕が雌伏の期間を経験して、分かったことは本当に必要なモノは「ロレックス」では無く「時計そのもの」でした。何より時計があることで自分らしさを失わなく穏やかな気持ちでいられる。そして失わないための努力も必要だとわかりました。失う事を経験した事で時計に対しての向き合い方も大きく変わりました。
当時の僕は理解できていませんでしたが、その頃僕はロレックスを所有することが大事だったのでしょう。「僕にはロレックスがある!」どこか、誤った想いで時計を所有していたと思います。
その裏付けとして時計を失った直後は「なぜオレがこの時計を失わないといけないんだ」と感じていました。本当に必要な時計そのものを見ていなかったかもしれません。
しかしロレックスを失った事で、もう一つ得たものもありました。新たなブランドを知り、受け入れることができるようになりました。初めてティソを店舗で手にした質感と値段のギャップは衝撃的でした。
それと同時に自分の無知さに気付き、時計の知識を高めなければいけないとそれ以降意識していきました。
時計を値段とブランド名で判断しない
ロレックスを失う事を運命として受け入れることができ、それと同時に僕は自分に本当に必要な時計選びをできるようになりました。
具体的に例をあげますと、今一番使っているT-ONEというこの時計は日付と曜日が入った時計を欲しいと思っていた矢先偶然に見つかり、即買いしました。時計は時間表示プラス日付と曜日機能が欲しい、そう思いティソのアウトレットに行ったところ42,000円ほどで販売していました。
それ以降ブランドと値段だけに囚われず時計を探すようになりました。そのため各ブランドのHPはいつも必読。僕のiPhoneのブックマークは時計ブランドだらけです。
雲上ブランドも質感に満足すれば購入したい
さて、ブランドで判断しないというとすぐに低価格ブランドばかり追い求めている印象を抱きませんか?必ずしもそうではありません。時計の質感を確かめて、結果値段も満足できれば良いというスタンスで時計を探しています。
だから質感が僕の感覚とマッチすれば当然高額な時計も購入の対象となってきます。それが前々回紹介したヴァシュロン・コンスタンタンとそのオーヴァーシーズです。
僕が初めて、(日本で)時計三大ブランド、パテック・フィリップ、オーデマ・ピゲ、ヴァシュロン・コンスタンタンは自分には縁が無いと思っていました。でもそれは単なる「食わず嫌い」、もしくは先入観です。
本当偶然にフラッと寄ってその良さに感激しました。その後数日経過してもあの感触が頭から離れず、冷静に考えれば車だって300万円の車を購入しますよね?
そう考えたら車を所有していない僕は購入しても良い、と思うようになりました。
時計の所有欲との向き合い方
時計を所有することは堀江さんが言う通り、所有した時からさまざまなリスクが発生します。ローンで購入した場合は月々の支払い、オーバーホールといったメンテナンス費用は認識しておかなければいけません。
しかし僕は時計の所有欲とどのように向き合うがポイントだと考えます。腕時計ビギナーの皆さんに進言するとすれば「腕時計を他人に自慢する」ためだけで所有することだけは避けた方が良いでしょう。
もし所有するなら、「愛せる時計を持つ」事が重要だと僕は考えます。愛せる時計を見つけることは困難なミッションです。僕もその答えを日々探しています。それが最近見つけた、「自分がその時必要な時計」を持つことです。
この「必要な時計」が正解かどうかの確信は持ってはいません。でも方向性は間違ってないと思います。結論がわかる時、僕はどんな時計を持っているのか今から楽しみです。
まとめ
時計の所有欲との向き合い方は腕時計ビギナーにとって難しいものです。でも肩肘張らず自然体で時計に向き合うことがいちばん重要だと僕は考えます。もちろん間違ったって良いんです!試行錯誤、トライアンドエラーするのがいちばん。僕の記事を参考にして自分なりの時計ライフを見つけてください。