こんにちはGoroです。時計愛好家の愛機が故障した時、真っ先にするべき事は時計修理業者を見つけることでしょう。筆者は過去に2度、クラフトワーカーズへ修理を依頼しました。時計修理専門会社というより、時計職人と依頼主との間のマッチングサイト的な存在のクラフトワーカーズとはどんなサイトか、詳しく紹介します。
クラフトワーカーズで、時計職人さんの登録募集中!どんなプラットフォームか?
さて、ご存知ない時計職人さんもいらっしゃるかも知れません。クラフトワーカーズとはどんなサイトなのでしょう。筆者は「依頼主と時計職人さん」をつなぐマッチング・プラットホームと理解しています(運営会社では職人さん紹介プラットフォームの運営)。
というのもクラフトワーカーズは店舗を構えて、時計修理を受託している訳ではありません。クラフトワーカーズへ登録した時計職人さんが個々にサイトを訪問した依頼主から、「修理・メンテナンス」を受託して、料金決済するサイトです。依頼主(利用者)はサイトへアクセスして登録している職人さんへ見積もり依頼を行い、作業を依頼する職人さんを自ら決定します。運営者サイドはプラットフォームを提供するだけで、受託や作業の割り振りは行いません。
そのためクラフトワーカーズにはサイトとしての作業料金表が無いのです。時計職人さんが普段営業している工房「それぞれの料金」を依頼主へ提示して、交渉します。また依頼主は登録されている全ての職人さんに対して相見積もり(一括見積り)することも可能です。依頼主はクラフトワーカーズを経由する事で普段馴染みの無い「時計作業料金の相場」を知る事ができ、内容を比較してから作業を依頼(指名)することができます。依頼主は相場を知ることができ、時計職人さんは工房へ来店する以外の顧客獲得ができる、双方にメリットのあるプラットフォームなのです。
2023年7月時点で、クラフトワーカーズでは登録する時計職人さん(国家試験合格者、スイスブランドのメンテナンス認定書保持者など)を募集しています。興味のある方は直接クラフトワーカーズか、筆者のサイト通じて連絡ください。
クラフトワーカーズでは職人さんはどんな作業をするの?
受託する時計職人さんは以下の内容で、作業を開始して、完結する流れになっています。
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- 見積もり依頼のメールを受信後、内容を確認して概算見積もりを連絡(メールにて)します。
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- 依頼主より概算見積もりの許諾が来たら、依頼主宛に梱包キットを送付(ヤマト運輸を往復で利用)。
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- 製品到着後に正式見積もり(裏蓋を開けての見積もり)を依頼主へメール連絡。
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- 依頼主より正式受諾の連絡を受けて作業を開始する。(この時点でのキャンセルもあり。その場合の返送料は依頼者負担)
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- 製品作業完成後、完成連絡後、着払いで時計を発送。
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- 依頼主が決済して終了。(輸送のイメージはリンク下部を参照してください)
クラフトワーカーズは職人さんのサイト登録料は無料、また職人さんの紹介ページ制作も無料で提携できる事が特徴です。運営者へ支払う費用は、成約して受注が入った時のみ広告費として発生します。
安いだけでは無い、依頼者は「内容」で時計職人さんを選んでいる
クラフトワーカーズでは受託した修理メンテナンス決定権は、依頼者にあります。そのため、登録している他の時計職人さんとの間で競争はありますが、逆にそれが職人さん同士で切磋琢磨して、クラフトワーカーズの品質の高評価へと繋がっているが特徴です。今日現在もクラフトワーカーズへ寄せられている多くの口コミでそれらを実際に確認することができます。
この口コミからわかるのは依頼者はただ、料金の安い職人さんだけへ依頼している訳ではありません。筆者が見つけた口コミのひとつに「カルティエの修理実績が多かったから」その職人さんを選んだという記述があったからです。作業料金の高い安いも職人さんを決める上での重要な要素には違いありません。しかし依頼者は意外に深い点にも着目している事は間違いないようです。
筆者もクラフトワーカーズの運営者かつてメールでのやり取りで、作業依頼する職人さんを選ぶポイントとして、重要なのは、「作業経験」だと言われた事があります。過去にそのモデルのメンテナンス作業経験のある職人さんだと安心して作業を任せる事ができると聞き、実際それを意識している依頼主が居る事が、口コミからも伺い知ることができます。
この事からわかるようにクラフトワーカーズへの登録を検討している時計職人さんは、自身が得意とするブランドやモデルがあれば積極的にサイト上で、アピールして受託件数を増やす事が賢明でしょう。
クラフトワーカーズの決済方法はキャッシュレスが増加中
ここ数年、クラフトワーカーズでもキャッシュレス決済ができる時計職人さんが増加中です。クラフトワーカーズ上でも、クレジットカードの方が利用者にとって、利便性が良くなっています。完成した時計は宅配便で依頼者宛に送られ、受取時に着払いで決済をする必要があります。この時、配達員目線では現金着払いか、キャッシュレス決済(クレジットカード決済)では雲泥の差があるのは紛れもない事実です。
配送員にとってもキャッシュレスはありがたい
デリバリードライバーにとって現金回収はイレギュラーな作業!
筆者はかつて運送会社の勤務経験があり、当時のドライバーから現金着払いが面倒である声を多く聞かされました。当時勤務していた職場は代引きによる現金での収受が多く通常の配達に加えての現金回収は彼らに多大なストレスを与えていました。
そもそも「荷物をそのまま配達する」業務がほとんどの中、現金着払いは配達員にとって極めてイレギュラーな業務です。ただこの着払いがクレジット決済であれば、通常の配達とそれほど差はありません。(強いて挙げれば端末の操作のみ)それに加えて依頼者、特に若い世代のライフスタイルとして、現金払いはマッチしません。
事実、経済産業省が2023年4月に発表した資料の中でも2022年は商取引の決済額が111兆円を超えて、決済比率は取引全体の36%まで上昇して、右肩上がりにキャッシュレス決済(クレジットカード、コード決済、電子マネー)比率は増加しています。経済産業省も2025年までに4割を目標にしており、利用者からもキャッシュレス決済は必要とされているシステムです。また、キャッシュレスの導入はクラフトワーカーズの場合、ヤマト運輸の宅急便コレクトが利用できるので難しくはありません。
クラフトワーカーズが求める時計職人、時計修理技能士1級・2級か時計ブランドの認定コース修了者
クラフトワーカーズが求める職人さんは技術認定資格者であること、国家資格の保有者、具体的には時計修理技能士1級もしくは2級か、時計メーカーが認定しているコース修了者です。資格を保有していて、作業できる工房がある時計職人さんで、もしクラフトワーカーズのシステムに興味がある方は、是非お問合せください。