腕時計上級者を目指す、ビギナーと中級者のブログ

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ダイアルを彩るデイトカレンダー、ノンデイトが良い!とは言わせない!

こんにちは、Goroです。あるYouTubeで、「腕時計はデイトよりノンデイト!」という趣旨の動画を見ました。「デイトカレンダー腕時計」が好きな筆者としては内心穏やかでは無く、デイトカレンダーの利便性に目を背ける事はできません。デイトカレンダー信奉者、Goroの目線でデイトカレンダーの魅力をたっぷりと紹介します。

デイトカレンダー腕時計は実用的で、美しい

Blancpain Bathyscaphe

デイト付き腕時計の良さは日付確認がスマートにできる利便性です。それ以外に日付や曜日が変わる事で、ダイアル(文字盤)に生じる微妙な変化も美しいと感じています。しかし、前述したように愛好家の間では近年ノンデイト派が増加中です。

増加している理由として、「日々の時刻調整が面倒」という声を多く聞きます。デイトカレンダーの時刻調整の場合、どうしてもAM・PMまでの操作が不可欠です。ノンデイトだと半分の労力で済むという意見にも納得がいきます。

しかし筆者は時刻調整の手間こそ好きなひと時になります。愛用している写真の私物腕時計の週に何度かある操作で、日付が変わる瞬間の「カチッ」という音がした時こそ至福の瞬間です。

ダイアルの微妙な変化以外では、写真トップのバチスカーフのカレンダー窓、ブランドロゴとの絶妙なレイアウトにいつも感服させられます。このレイアウトも緻密に計算されたデザインの筈です。

このようにエレガントなプロダクトはカレンダーそのものが、腕時計をワンランク上に引き上げる重要なファクターとなっています。

指針表示から窓表示のデイトジャストへ

現行腕時計のカレンダーは「窓表示」と、「指針表示」が一般的です。かつては指針表示しか無く、1945年にロレックスが初めてデイトジャストで窓表示を採用して以降、それが主流となりました。

デイトジャスト以前はカレンダーを腕時計に登載する事への関心は少なく、一部の高級機種に採用される位でした。当時のデイトジャストはヒットしない、と考えて発表したのかも知れません。

しかし、当時の関係者の思惑を凌ぐ空前の大ヒットとなり、それ以降カレンダーへの関心も高まります。

この機構はダイアルの下にデイト・ディスクを取り付けてダイアルに窓穴を空けます。そうすることで不要な情報をダイアル下に隠せる事も、関係者からは好意的に映ったようです。

というのも、指針表示機能だとダイアル上に「全ての情報」を表示しなければいけません。デイト・カレンダーだと1〜31までの数字、目盛りを印字すると、全体のレイアウトが煩雑化します。

それに対して窓表示方式では不必要な情報が隠れて、結果ダイアル全体がスッキリし、見栄えも良くなる事も特徴です。

実際ロレックスはデイトジャストのヒット後にダイアルの空きを生かすべく、デイデイトを1956年に発表します。フルスペル表示で曜日が読みやすく、窓は12時の位置にバランス良くレイアウトされて、同社の更なる高評価へとつながります。

オリス・ポインターデイト

ただ、指針表示のカレンダー機能が完全に無くなった訳ではありません。写真のオリスのビッグクラウン・ポインターデイトは指針表示の代表としても有名です。同社は指針表示が高級機に限定された事で、他社との差別化に成功しています。

デイトカレンダーはアイコン

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スポーツモデルやラグスポではデイトカレンダーが無く、ノンデイトの方がデザイン的にスッキリするという声が多いのも事実です。ただ仮に、カレンダーが無ければやはりデザイン的に寂しい気がします。

往年のラグスポでありアイコンである、ヴァシュロン・コンスタンタンの222は「ヒストリーク222」として2022年に復活、細部は現代風に再解釈しつつデイトカレンダーは当時のままに採用しています。この歴史的事実こそ、カレンダー小窓が、ダイアルのデザインを損ねない根拠です。

名機のデザインは常に計算されている

あらためて「名機」たちのデイトカレンダーが採用されたダイアルを見ると溜息が出ます。それぞれを眺めると、美しさの秘密は計算されたデザイン(設計)から成る造形美だと実感できます。

ここ数年ノンデイトの方が良いという意見を多く聞き、将来的にデイトカレンダーが無くなる日が来るかも知れません。しかし現行のデイトカレンダーのモデルはどれも素晴らしいデザインのものばかりです。

ぜひ皆さんもデイトカレンダーを再評価してください。デイト・ノンデイトを書いた過去記事もぜひ読んでください。

ヴァシュロンコンスタンタンの値上げから見る、世界経済は?

こんにちはGoroです。2021年6月より3大ブランドのひとつヴァシュロンコンスタンタンが製品の値上げを発表しました。今回の値上げから見えてくるものを、ブランド、日本経済の立ち位置も含めて考察してみます。

日本の値上げ率が一番高い,それでも価格は安い!

ヴァシュロン・コンスタンタン」ファンの僕には残念なニュースが入ってきました。2021年6月より同社の製品が一斉に値上げになりました。以前から噂になっていたため、それ自体に驚きはありませんでした。

そんな矢先にシンガポールからも約3%値上げのニュースが入ってきました。結局今回の値上げは各国間にあった為替や物価による価格差を是正する値上げだとわかりました。

もともと日本国内のヴァシュロン・コンスタンタンの正規価格はシンガポールや香港、ヨーロッパと比較すると、かなり低い価格設定でした。僕の記憶ではシンガポールとは日本円換算で20万円近い開きがあったはずです。

今回のヴァシュロンの値上げは価格差の是正の他に人気モデルオーヴァーシーズの世界的人気高騰が絡んだ値上げと感じました。しかし、他の時計ブランドでも日本の正規価格が諸外国と比べ安いブランドがあります。それが、ロレックスです。

https://www.pexels.com/ja-jp/photo/2519790/

ロレックス正規価格も世界的に見たら日本は安い

さて、シンガポールはロレックス正規価格も2021年5月にアップしています。これにより更に日本との価格格差が広がります。

下の表が値上げ前の日本との価格を比較したものです。例を挙げると値上前でも、オイスターPが7,910SGD(=¥82)で計算すると¥648,620、日本正規価格¥588,500から、¥25,680の差額があります。値上げによって更にシンガポールドルとの価格差は広がります。

シンガポールと日本の正規価格差額2021年4月時点

モデル名SGD(値上前)JPY換算JPY正規差額
OP 41㎜7,910¥648,620¥621,500¥27,120
OP 36㎜7,490¥614,180¥588,500¥25,680
SMND10,880892,160¥854,700¥37,460
DYTS17,6401,446,480¥1,387,100¥59,380
OP:オイスターパーペチュアル SMND:サブマリーナ・ノンデイト DYTS:デイトナスティール

日本正規価格は2019年10月の消費税値上げ時と、2020年1月と連続して値上げを行いました。しかし、その後2021年4月に新作を発表したエクスプローラーⅠはこれまでの価格より数万円下がった値段設定をしています。

短期間に連続して値上げをしたため、2021年に再度値上げをするかどうかは不明と考えられていました。しかし皆さんご存知の通り日本でのロレックス正規価格は8/1値上げへと踏みきりました。

この値上げはある意味必然だったかも知れません。なぜならこのまま据え置けば、今後インバウンド客に日本のロレックス製品が買い漁られるからです。

値上後の日本・シンガポール正規小売価格の差額2021年8月

モデル名SGD(値上後)JPY換算日本正規価格差額
OP41㎜8,140¥667,480¥653,400¥14,800
OP 36㎜7,690¥630,580¥618,200¥12,380
SMND11,190¥917,580¥897,600¥19,980
DYTS18,140¥1,487,4801,457,500¥29,980
OP:オイスターパーペチュアル SMND:サブマリーナ・ノンデイト DYTS:デイトナスティール

シンガポール値上直後(3ヶ月)に日本も値上したことは上の表で明らかなように世界各国との価格調整が目的です。値上前は約¥27,000から¥60,000位の差額が最大¥29,000まで縮まりました。(値上前の表参照)

他の地域は調べていませんが、韓国でも値上の情報を聞いたので、アジア地域での値上げは、各国間の価格調整と結論づけても良いでしょう。

日本向け時計輸入量は世界第4位、この順位にいることは重要

https://www.pexels.com/ja-jp/photo/6801874/

最近の日本での時計価格に割高感が感じるのは何故でしょう?

今回のコロナ経済危機は円安であることがその要因です。同様な経済危機だった直近のリーマンショックの頃は、円高のため時計価格は下落した記憶があります。今回は輸出産業を保護するためなのか、為替は円安基調です。

株価は上昇でも結局デフレは止まりません。僕らの給与賃金もそのままで、時計ブランドもしばらくは日本価格の値段を据え置きましたが、今後他のブランドも追随して値上げへシフトする可能性もあります。

時計好きの立場で言えば、まず円高へシフトさせて、時計を買いやすい環境にすべきと思います。

円安状態で給与所得が増えない日本では、グローバル企業の日本販売価格が時計以外の商品でも他の先進国と比べ、明らかに低めです。

ネットフリックスやアマゾンプライムの日本向けの料金は他の先進国と比較すると低くなっています。円安ならもっと値上げをすべきでしょうか、それができない理由は、日本が指折りの時計市場だからです。

2020年FH(スイス時計協会)が発表した統計では日本向け輸出量は世界第4位、GDPもシンガポールより高い数値です。当然ブランドのマーケティング担当者たちはこの数字と日本の経済情勢も分析しています。

しかし日本はシンガポールと比べ、国土も広く人口も多いのでGDPだけで真の経済状態は分かりません。国民一人あたりで見るとその国が豊かかどうか分かります。

一人当たりの名目GDP数字で見るとシンガポールが2019年のJETROが調べた数値で63,987(US$)に対し、日本は40,847(US $)となっています。

ただ、今以上の値上げは「コアな時計ファンが離れる」とメーカーは分析しているでしょう。なぜなら日本の経済状況、特に賃金が上昇していないことはここ数年国内で問題になっています。

そのためメーカーも「他国と足並みを揃えた値上げができない」のが現状でしょう。

ただこのまま経済の低成長が長引くと、将来日本向けの輸出量が減少することを僕は危惧します。低い値段設定が続けば、メーカーは「日本は儲からない!」と位置づけられるからです。

2020年のFHの統計を見てもパンデミックの影響で日本向けの出荷は金額ベースで26%減少しています。他の国々も額を減らしていますが、唯一中国だけ対前年比20%増加しています。

他の上位の国々もスイスからの出荷量が減っているため日本はスイスからの輸入量4位をキープしていますが、今後この順位を維持できるか注目です。

円高こそ時計にとって良い環境、日本経済にもプラス

https://www.pexels.com/ja-jp/photo/eu-8094208/

かつて輸入腕時計には物品税が課税され、国内購入は高額だった時代がありました。しかし1989年に同税が廃止、さらに2000年以降時計メーカーの多くはラグジュアリーブランドのグループ傘下へ参画します。

この直営化路線は賛否両論あると思いますが、僕は概ね賛成です。製造販売を一貫して管理することで僕ら消費者の声もメーカーへダイレクトに伝わり、消費者目線の時計造りへメーカーはシフトしています。

ここ数年の時計造りは10年以上前とは比較にならないほど、消費者の声を反映しています。消費者の声は販売担当だけでは無く、当然製造現場にも即座に入るようになっているはずです。

せっかく時計ブランドが消費者の声を反映しているのに政治の世界は真逆。円安なんて斜陽産業だけが望んでいるだけでしょう。本当に実力ある産業なら為替相場に関係なく、買われるはずです。スイス時計産業がまさにそのもの。

輸出産業に有利な為替レートへ設定してもデフレが続き、国内企業の賃金が上がらないなら円高インフレの方が時計を買いやすく、業界も盛り上がるはずです。

時計が買いやすい経済こそ、日本にとっても良いと考えるのは時計好きのワガママなのでしょうか?

まとめ

時計のプライスを世界単位で見ていくと、単なる趣味の枠を越えて実はリアルに世界経済を反映しています。「時計も趣味」と言って、バカにできません。時計ビギナーの皆さんも「世界経済を知れる」と周囲に自慢して時計を楽しんで欲しいです。

「ウォッチズ&ワンダーズ」は腕時計ビギナーも必見の3つの理由!

こんにちわGoroです。世界最大の時計見本市「ウォッチズ&ワンダーズ」が2021年4/7から4/13までスイスのジュネーブにてオンラインで開催され、その後4/14から4/18までは上海でも同じくオンラインで開催されます。さて、腕時計ビギナーは見る必要ない?いえいえ、見た方が良いと僕は思います。その理由を詳しく紹介します。

ウォッチズ&ワンダーズの歴史

ウォッチズ&ワンダーズ」(以下W&W)はSIHH(ジュネーヴサロン)と呼ばれた見本市が前身です。このSIHHが2020年、それまで世界最大の時計見本市と言われていた「バーゼルワールド」が事実上廃止となった同年に「W&W」と名称を改称、2021年も引き続き開催しています。

SIHHは1991年から毎年1月に開催されていた関係者招待制で、小規模な見本市でした。それが前述の2019年10月に急遽現在の名称へ変更する発表がなされました。その当時まだ、コロナ禍前、バーゼル中止の決定も報道されていません。これは想像ですが、時計メーカー上層部は事前に「バーゼルワールドは中止になる」と予想していたかも知れません。

いずれにせよバーゼル無き後の2021年4月時点ではこのW&Wが世界最大で、唯一の見本市です。参加ブランドはリシュモングループを中心とした38ブランドで最盛期バーゼルワールドと比較すると規模的にはまだ及びません。

この38ブランドにスウォッチグループや日本のセイコーなどがもし参入すれば、W&Wは文字通り時計の世界国際見本市と呼ぶにふさわしい、評価を今後得ることになるでしょう。

さて専門家(メディア・専門誌)はW&Wの未来をこのどう見ているのでしょう?時計専門誌クロノスジャパンは「懸念はある」と評しています。詳しくはリンク先を参照してください。

2022年以降にこのW&Wがどのような規模とフォーマットで開催されているかが注目です。

W&Wは知らないブランドを知る良い機会

さて、腕時計の新作発表会や見本市は「腕時計上級者だけが見るもの」と思っていませんか?結論から言いますと、腕時計ビギナーも僕は、積極的に見るべきだと思います。僕もその昔「バーゼルワールド」は「お金持ち」や「腕時計上級者」だけのモノと考えていた時期がありました。


ではこの見本市で、いちばん役立つ事はというと、普段日本で、あまり耳にしない小ブランドやそのモデルを見聞き出来る点にあります。例えばこのW&Wでも38ブランド中5ブランドは僕もあまり馴染みの無いブランドです。

どんなにネットが発展した現代社会とはいえ検索上位になるためには、ある程度名の知れたブランドしか、上位ヒットしません。少しでもネットやSEOに詳しい人はご存知でしょうが上位検索されなけば、ブランド名は広まる事なく、埋没します。つまり具体的なブランド名がわからなければ、我々時計好きも「情報を整理抽出」することはできないのです。

時計専門誌やメディア経由で小ブランドを知ることはできます。しかし断片的な情報よりW&Wのように各時計ブランドが一堂に会する中の情報の方が有名ブランドと比較でき、スポットライトを浴びる確率も高くなるのです。

時計界の傾向、流行りがわかる

「腕時計界のトレンドがわかる」この事がW&Wのもうひとつの魅力です。ただトレンドと言っても、わかるのは大まかな流れになります。この大まかな流れから自分の嗜好に合うブランドやモデルが見えてくることもあるでしょう。上のインスタに表記している「NEO-VINTAGE」もひとつのトレンドでしょう。

W&Wで紹介される様々な時計を見ることで、自分の中で新たな嗜好に気付けると思います。未知のブランドの知らないモデルを知り、新たな興味が絶対に湧くはずです。「腕時計界のトレンドがわかる」事は自身の時計の基準(立ち位置)を知ることでもあります。

時計界のトレンドに合わせる必要は全くありませんが、業界スタンダードを知ることは賢く購入するうえで重要な事です。例えば時計では一般的に流行を追う事は販売チャネルがおおくなり手に入れやすい反面、製造に時間が掛かる為、流行を追いすぎると手に入れられないモデルも出てきます。

W&Wを見る事で、時計ファンにとっては重要な「時計のスタンダード」を知ることが重要なのです。

SNSからよりニッチな情報を得られる

このW&Wの開催期間は通常よりSNS上での情報交換や投稿が盛んです。SNS上の投稿は不要な情報もありますが、有益な情報だってたくさんあります。スレッドを見ているだけでも腕時計ビギナーには役立つ情報が溢れかえっています。

情報共有の中に積極的に参加して欲しいですね。できれば外国人の意見も聞いて、世界のトレンドも掴めれば腕時計ライフがもっと充実します。

個人的な意見ですが、もっと日本人は世界の人たちと交流した方が良いと思います。英語がしゃべれなくても、今はGoogle翻訳などのツールが発達しており、以前に比べて外国語なんてすぐ意味を調べることができます。

翻訳ツールで交流していればそのうちに英語力も自然と身につきます。英語を間違ったって良いんです。英語圏の人たちはそんな細かい間違い気にしないで、交流してくれます。

マーライオン

僕が見る限り、現代のアジアの高級時計は中国以外ではシンガポールに集結している気がします。この理由はここを見れば一目瞭然。JETROのデーター。これも2019年のデーターなのでもっと差が開いている気がします。

まとめ

年に一度あるW&Wは有名ブランドの新作発表会、僕はこの煌びやかな雰囲気を味わうだけでも良いと思います。年に一度のお祭りは4/18まであります。もちろん終わった後に見ても面白いですよ。

腕時計ブランドのブティックとは?そこで得られる3つのメリットは?

これまでの僕の記事で、お目当てのモデルが固まってきましたか?もし時計購入の方向性が決まってきた人は実際にリテイラー(販売店)、その中の「ブティック」と呼ばれる販売店へ出かけてください。ブティックでは、そこだけで得られる、3つのメリットがあります。今日はブティックへ行くメリットを詳しく紹介します。

https://www.pexels.com/ja-jp/photo/e-2249530/

腕時計ブランドのブティックとは?

https://www.pexels.com/ja-jp/photo/135620/

ブティックフランス語で小規模な専門店を意味します。腕時計ブランドではブティックはあるブランドに特化した販売店を呼びます。各時計ブランドはブティックを筆頭とした店舗網へ腕時計を卸し、販売しています。そのため、ブティックは「専門性の高いスタッフが在籍」、「品揃えが豊富な」ブランドの旗艦店(フラッグシップ・ストア)の位置付けとして、運営されています。

腕時計の販売店は大きく「ブランド名を全面に出している」販売店と、「出していない販売店」の2つに分かれています。その中でブティックと名付けられた販売店は前者に属するのが、一般的です。

ただ、「ブランド名を出していない」販売店の中にも品揃えもブティックとほぼ同じ位良く、専門性が高いスタッフも在籍する、名門販売店もあります。

よく使われる名称としてAuthorized retailer(オーソライズド リテイラー)としてブランドが認定、こちらもブティック「同格の販売店」として営業展開しています。代表的な老舗名門店として、アジアにおける「ザ・アワーグラス」、スイスの「ブヘラ」が有名ですね。

ランク付けの詳細はブランドによって少し異なるため、各社公式HPを参照してください。

このように腕時計ブランドはブティックと「それと同格の販売店」を頂点とした販売網を通じ、時計を流通し消費者へ届けています。

ブティックで得られる3つのメリットは?

まず、ブティックで得られるメリットは時計の「①実機を見られる」確率が極めて高いことです。これによって公式画像と実機の違いを知ることができます。

https://www.vacheron-constantin.com/jp/ウォッチ-パトリモニー/オーウ-ァーシース-/オーウ-ァーシース-4500v-110a-b128.html

パンフレットやメディア向けの画像は公式画像は通常、各社新製品リリース時にアップされます。これらをメーカーは公式HP、メディアはイメージ画像として使用するのが一般的です。

しかしこれら画像はやはり実機とは違うことが多いと言われます。実際僕もブティックで同様の体験をしています。(上の写真はヴァシュロンコンスタンタン社がHPに使用している公式画像)

これはぜひ、ブティックで「違い」を確かめてほしいですね。

次に得られるメリットは「➁質感」です。これはさすがにテクノロジーが発達した現代でもネットから得ることは困難を極めます。そして僕は質感が時計の良し悪しを我々素人が唯一チェックできる手段だと、考えています。著名な時計編集者も皆口を揃えて質感の重要性を説きます。

なぜならムーブメントの良し悪しは時計職人で無い限り簡単に判断はつきません。僕らがわかることはせいぜい公式発表の数値や裏スケ(トランスパレント・バック)からテンプ、ローターを見るくらいでしょう。

質感は誰も持つ五感で、個人間で大きな差はありません。自身の感性を信じればいいのです。難しくはありません。

そして最後は「③情報」です。これは時計業界(メーカーからの生)の情報や人気モデルの最新トレンドを知ることができます。ネット社会の現代でもネットに無い「現場での情報」は販売の最前線に身を置くブティックの店員さんから聞くのがいちばんです。

実録ブティック体験記、メリットの具体例

さて2021年2月に僕はたまたま「あるブランドのブティック」に行く機会がありました。その体験記と3つのメリットを具体的に当てはめてみますので参考にしてください。

2月某日、僕は大阪梅田の阪急デパート6階にある、ヴァシュロンコンスタンタンブティックへ行きました。これは突発的に思いついたもので、来店予約ナシの訪問でした。

実は数か月前から同社の人気モデル「オーヴァーシーズ」が気になっていたのです。これまで実機は見たことが無く、スマホで店舗検索してみたところ、阪急の6Fにあると知りそのまま直行しました。

https://www.pexels.com/ja-jp/photo/285172/

11時過ぎに入店、6階に到着して「V」の文字が見えるところへ行きます。店内は幸運にも誰も居なくショーケースを見にいきました。そこへ店員さんが声をかけてくれました。

ブティック店員さんとの会話は?

店員さん「何かお探しのモデルはありますか?」

僕「はい、オーヴァーシーズの実機を一度見てみたいと思って来ました。今無いですよね?」

僕はブティック(販売店でも)で必ず心がけていることは来店目的を相手に伝えること。お目当てのモデルも伝えるようにしています。オーヴァーシーズはネット上でも品薄が囁かれている人気モデルです。

店員さん「はい、実機であるのがこちらの37㎜ベゼルにダイヤを置いたモデルと18金のになります。ブルー(4500v)は現在予約も一時停止しております。」

https://www.vacheron-constantin.com/jp/ウォッチ-パトリモニー/オーウ-ァーシース-/オーウ-ァーシース-オートマティック-2305v-100a-b170.html

僕「(指さしながら)これですか?噂どおり深みのあるブルーですね。」

店員さん「はい。41㎜(4500v)のブルーはもう少し明るい青になります。」

この後僕は店員さんの勧めで少し奥のカウンター席へ案内され、商談モードに入ります。このパターンになれば100%試着モードです。予想外の展開で少しワクワクしていました

貴重な情報をいただき、豪華なパンフレットもいただく

来店のいちばんの目的は「①実機を見る事」でした。しかし予期せぬ(嬉しい)展開で試着になったため「②質感」まで確かめられました。

カウンターに座り、トレイ上に実機、「写真も良かったらどうぞ」と言われ、僕は完全に有頂天、37㎜モデルのブレスレット質感にやられました。程よく締まったホールド感と手触りは名門ブランドに相応しい質感でした。

試着しながら、会話もはずみ、オーヴァーシーズの最新「③情報」、具体的にはオーヴァーシーズの生産本数、ヴァシュロンコンスタンタン全体の生産本数も聞けました。その情報をここへアップしたいところですが、店員さんから「ネット上にアップするのはご遠慮いただきたいです」言われたため、ここには掲載しません。

ただ僕が想像していた数字よりかなり低く、オーヴァーシーズが入手しにくい理由も理解できました。帰宅後WEB検索しましたが、やはり精度の高い情報(生産本数)は載っていません。ブティックではこのような貴重な情報をいただく事が多々あります。

さらにもう一つのサプライズは「豪華なパンフレット」を頂いた事です。パンフレットの進呈は各ブランドで日常的に行われているものですが、豪華で、驚きました。

まとめ

今回ヴァシュロン・コンスタンタンのブティック訪問で、これまで経験の無かった「オーヴァーシーズ」実機の外観①と質感②、更に最新の情報③と3つの貴重なメリットを得られて、ご満悦で僕は帰宅しました。

ただ、地方在住の人で、なかなか希望するブランドのブティックが無い場合は通常の正規店や地域に根ざした販売店でも同じ体験ができると思います。諦めないで、販売店を検索してください。

しかし大都市にうんよく住んでいる人はぜひ、ブティックへ足を延ばしてください。ブティックは①〜③のメリットやブティック限定モデルを置いているブランドも数多くあります。

実機の外観は最近SNS上で多く、特にInstagramの中で素晴らしい写真を投稿しているアカウントがたくさんあります。そこでも情報を集めることはできるので、こまめにハッシュタグを検索してみると良いでしょう。

今回の記事内のInstagram画像もアカウント者へコメントして、許可を頂きました。イングランド北部の@northumbrianwatchesさま、シンガポールの@watches.in.singapoleさま、素晴らしい画像をこの記事に使わせていただき、ありがとうございます。

Overseas の深い青はなかなか公式画像だけでは、無理があります。太陽光の向きや光の微妙な反射具合でないとヴァシュロン・ブルーはわかりません。

Thank you for letting me use your stunning 4500v pics.

最後にもしブティックに行くなら、できるだけ時間に余裕のある日に行くのがおすすめです。普段着でリラックスし、ブティックを訪れてください。

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