こんにちはGoroです。これまで筆者が提供してきた、記事の深掘り記事を紹介します。まず息子が所有しているオメガ アクアテラについての記事を詳しく紹介します。
Goroは腕時計が磁気に弱い事を知っていた、最後の世代!
初回に取り上げるのがこの記事です。オメガの記事で、アクセスは大して伸びないと予想をしていたのですが、意外に高くてびっくりしました。悪名高きヤフコメを読んだところ、意外に皆さん磁気帯びを甘くみているコメントが多数見られたのでこれを取り上げました。
まず、息子の時計の扱いは皆さんが考えている以上に粗いです。時計を床の上に放置しておくのは勿論、記事中にもありますがMacBook Proの近くというか、ほとんど載せていると言っても過言ではありません。
さて、磁気帯びは機械式時計が大半だった1970年代は割合よく見られました。一番最初に体験した磁気帯びは叔父のシチズン機械式時計が電気シェーバーによって磁気帯びした事でした。精度が狂い、最終的に時計が修理したかどうかはわかりません。
当時の家電は薄型モデルは皆無、今のような薄型家電であれば物理的に置くことができませんが、厚みのある家電が大半だった時代はTVの上に物を置く文化がありました。そこに時計を置いておく人の割合も多かったと記憶しています。
僕の世代が機械式時計の磁気帯びを体感している最後の世代かも知れませんね。
磁気帯びは理解しているようで意外に忘れる?
今回の記事で理解したことは意外に磁気帯びは軽く感じられている点です。一方でこれだけタブレットやラップトップPCが普及している時代ゆえ磁気帯びは仕方無いと、認識している人たちがいる事も理解できました。
「やむを得ない!」と認識している人たちは、磁気帯びを理解して上手に付き合っている人達です。問題は「磁気帯びを甘く見ている人」もかなりの数居る事です。つまり磁気帯びが時計に与える影響すら理解していない人たちを指します。
記事中で記載しましたが、現代社会は磁石だらけです。そして時計内部のムーブメントに鉄などを使用するのは機械式時計黎明期から続く伝統と、鉄(Fe)に代わる優れた材料が見つからないことが大きな理由です。
記事中で紹介したオメガが非磁性体を使うというコロンブスの卵的な発想で製造したマスタークロノメーター認定の時計ですら一部の時計師からは「シリコンを使う意義がわからない」という意見を聞きます。
これは間違いなく鉄が持つ機械的強度(硬くかつ粘りもある)やコスト、加工のしやすさを信頼しているからだと思います。
シリコンゼンマイが、壊れやすいのは事実です。そして、未だ多くのブランドがムーブメント内部に磁性体を一部使用しているのは鉄より優れた材料はないという結論に至っていると考えられます。
とはいえ、腕時計は手首に装着するものであり腕時計が一般化した20世紀以降、時計をつけてPCのキーボードを叩くシーンを予想していた人はまず居なかったでしょう。
現代社会は磁石だらけ
IH調理器具は日本時計協会が調べた「身の回りの磁気を発生させる機器と時計への影響」の中で最も磁気帯びしやすい機器と暗に示されています。しかも手首に時計を装着している事を考えれば、時計が磁気帯びしやすい最も危険な家電です。
磁気帯び防止で最も効果があるのは磁気の発生源から時計を離す事です。磁気の強さは距離に2乗に反比例します。調理中に腕時計を外し忘れると良いことはありません。また磁気から5㎝の距離でも影響があるとされています。
磁気抜きは簡単そうで簡単では無い!
それと磁気抜きは簡単にできるという錯覚も事態を深刻化させています。確かに最近は磁気抜きを自宅でもできそうな機器が販売されているため、「なったらなったで考えよう」的な声もよく聞きます。
しかし、磁気抜きは知識や経験のある人以外は専門業者に任せた方が安心です。クロノス日本版の記事中にも「使い方を誤ると逆に帯磁する」との記述があります。Goroが調べたところ、磁気抜きの原理を記述している脱磁装置メーカーの記事を見つけました。
脱磁の原理は外部から反転する磁界を徐々に小さくしながらゼロに近づけていくことで脱磁します。(日本電磁測器株式会社の製品説明ページより)
逆の磁界をかける事で、「使い方を誤ると逆に帯磁する」というコトバの意味も理解できます。
専門家に任せる以外の磁気抜きはかなりのリスクを背負っていることだけは理解してほしいです。
磁気の発生源には機械式時計を5㎝より近づけない!
Goroが提案する磁気帯び防止はとにかく磁気の発生源を理解し、それに近づけない事です。距離さえ保てば磁気帯びは防げます。日本時計協会のHPに書いてある5㎝以上離す事を心がける事が重要です。
では具体的にはどこが危険なのか?音が出る電気製品とモーター類が磁気の発生源となります。今後もしわかれば、EVの車内で磁気帯び危険地帯を調べて、記事にしてみたいです。
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