こんにちはGoroです。腕時計を始めると「嗜好」が出てきます。筆者も、Swatch-Group(スウォッチグループ)の時計に惹かれている気がします。最近はOmega とのコラボ、Moon-Swatch のヒットがあるなど、グループの存在感は増している気がします。今日はそんなSwatch-Groupの魅力を探っていきます。

Swatch-Groupは実用的で磁気に強い優れたムーブメントを搭載しているから

Swatch-groupを代表するOmega(オメガ)はコーアクシャルを搭載して以降マスタークロノメーター化を進める

Swatch-Groupは1983年に設立された時計ラグジュアリーグループの一つです。2023年4月19日時点で時計ブランドだけで17社を傘下に持っています。時計が優れている事以外に筆者はSwatch-Group の優位性はムーブメント製造会社ETA社を傘下に持っている事が大きいと考えます。

 

現在のラグジュアリーブランドはメゾン(工房)単体では無く、様々なメゾンがグループ傘下で企業活動をしているのが特徴です。この理由はプロモーション活動や流通費といった営業費用が圧縮できる事が大きいと考えられます。Swatch-Groupは伝統的に分業制だった時計業界の製造過程の更なる合理化をもたらしました。グループ内のムーブメント提供をETAに集約する事で製造コストを大幅に圧縮しました。

 

それ以外でも技術革新の向上に関してもグループの主導で貢献しています。その中でも筆者が特筆すべきと感じたのは、低価格ロングパワーリザーブと耐磁機能を兼ね備えたPowermatic 80というムーブメントの存在です。筆者の過去記事も参照お願いします。販売価格10万円前後の腕時計にも高性能なムーブメントを搭載して、実用性をアップさせています。これはグループ傘下の部品サプライヤー(供給会社)を垂直に統合した事でコストを大幅に下げる事に成功しました。

 

これまでの中世からの伝統である「時計製造の分業制」をより効率的な手法を採用して、スイス時計界を再びマーケットからの「覇権」を奪う事にも成功したのです。

Swatch-Group新しい技術の採用にも積極的!

Co-Axial(コアークシャル)1999年に初めて量産化、2014年よりマスタークロノメーターへと発展

Swatch-Groupの傘下のモデルの時計は総合的に見ると他のブランドより価格が手頃だと言えます。これは前述したサプライヤーの垂直統合を1983年のグループ設立に合わせて実現させたことが要因です。

 

しかしSwatch-Groupは単なるコスト削減だけでは無く、新技術に目を向けて採用してそれらを商業ベースに載せる事にも積極的に取り組んできました。その一つがOMEGA にマスタークロノメーターモデルを搭載しているコアークシャル・エスケープメントです。

これを搭載することで従来のエスケープメント(脱進機)より摩耗が少ない事で、部品の摩耗を減らし耐久性を大幅に向上させました。

 

しかし従来の技術とはかけ離れた設計思想のため、1974年の開発から20年以上経過しても量産型の腕時計に採用される事はありませんでした。

開発者であったジョージ・ダニエルは時計ブランド数社にコアークシャル・エスケープメントを提案したものの、いずれも首を縦に振らず、当時のスウォッチグループ会長であったニコラス・G・ハイエックの英断によりOMEGAへ採用、現在に至ります。

 

今となってはこの英断がSwatch-Groupの発展へ大きく貢献した事で、他のブランドの幹部達はもしかしたら後悔しているかも知れません。

Swatch-Group傘下のブランドの選択肢が多い

Blancpain Bathyscaphe(ブランパン・バチスカーフ)スウォッチグループの代表するブランド

Swatch-Groupは他のラグジュアリーブランドであるリシュモンGLVMHグループと比較すると、傘下にあるブランドの「ステージ」が幅広いと筆者は感じます。プレステージと呼ばれる高級価格帯のBrehguet(ブレゲ)から低価格のSwatch(スウォッチ)まで選択肢が広いのが特徴です。

そのため腕時計ビギナーでも腕時計の知識を高めてから高級価格帯のブランドへステップアップする事もできます。これもSwatch-Groupの魅力です。

入手困難はほぼ無い!希望すればまず手に入る

最近は入手困難なモデル、ブランドも多く聞きますが、Swatch-Groupの腕時計で入手不可はほとんどありません。もちろん一部生産量が少ない高額な希少モデルは例外(最近ではムーンスウォッチも入手困難)ですが、大半のモデルはある程度待てば手に入ります。

https://www.pexels.com/ja-jp/photo/16331310/ 最近ムーンスウォッチも入手しやすくなったとの情報も?

 

その事で愛用しているファンも多い筈です。腕時計の場合どうしても生産に時間がかかるため、人気モデルは入手困難になる傾向があります。

しかしSwatch-Groupは前述したように生産体制が優れているために他のブランドよりも入手しやすいモデルが多いです。例を挙げると筆者が愛用するTissotは年間生産本数が約700万本に対してロレックスは60〜70万と言われます。

ロレックスも生産本数は決して少ないブランドではありません。とはいえSwatch-Groupも発売開始直後は入手困難という場合もあります。しかし辛抱強く待てば購入できる可能性は高いです。筆者の場合も比較的入手しやすい事に好感を持っています。皆さんもぜひ一度Swatch-Groupの腕時計を検討してみてください。

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