こんにちは、Goroです。腕時計相場が暴落している中、筆者の周囲でも「今売らないと損をする!」と思っている方が増加しています。しかし、少し待ってください。果たして今売って得なのでしょうか?こういう時こそ、筆者は2024年の夏まで待つべきだと考えます。その理由を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

2024年4月の新作発表は確認すべき!

ヨーロッパと北米に広がるCPO(認定中古)日本ではいつから始まる?

2024年の腕時計相場は一部人気ブランドを除き、下降中である事は、間違いありません。そのため時計を売る事を考えた時、多くの人たちは下落中であるため、一刻も早く売るべきと考えてはいませんか?筆者はどうしても現金が必要な場合を除き、2024年の夏以降まで待つ方が賢明だと考えています。

 

売却をお勧めしない理由は2つあり、2024年4月は世界最大の腕時計見本市Watches and Wonders Geneva2024が2024年4月から開催され、多くのブランドで①新作発表が控えているからです。なぜ新作発表があると売らない方が良いのかと言えば、新作によっては相場が乱高下する事があります。

 

このような状態の最中に時計の売却を急ぐと、プロだけが勝つのが通例です。さらに言えば中古のロレックスは今後相場が上昇する可能性が期待できます。

 

もうひとつの理由はロレックスが2022年の12月に発表した②認定中古プログラム(CPO)です。これは分かりやすく言えば輸入車の認定中古車と同じ物で、メーカーが自社の中古製品を買取後、自社で整備(メンテナンス)を施した製品を正規店で販売する制度になります。ヨーロッパから始まったこのCPOは現在アメリカでも始まっていますが、日本国内では現在の所、いつから始まるか不明です。(2024年3月現在)。

 

新作発表で手持ちのロレックスがCPOの対象になると?

乱高下する相場では、一般人はプロの時計ディーラーにはかなわない!

気になるCPOのヨーロッパ販売価格はサブマリーナーREF114060だと13,400CHF(1CHF=¥170で計算する約227万)になります。(2024年3月7日時点)これは日本国内の中古販売価格(150万〜190万)よりも20%以上も高い販売価格です。国外で強い需要があるとなれば、海外の目利きから高い評価を得ている日本国内の中古時計が海外へ流れるのは自然な成り行きです。

 

そうなると同じ買取店でも海外に強いネットワークを持っている買取店へ売却するのが高く売る、近道になります。またロレックスのCPOは現行品は対象外ですが、新製品の発表によっては手持ちのロレックスがCPOの対象となります。新作発表①の内容次第で、手元の中古ロレックスがCPO②の対象になると、これまでとは全く違う値動きになる可能性が高いからです。①と②の要因によって、新作発表が終わり、相場が落ち着く2024年夏頃がロレックスの中古品を売るのに適したタイミングだと考えます。

 

日本の中古腕時計が海外から狙われる?

 

昨日まで、CPOの対象では無いロレックスが新作発表によって対象となれば相場は高騰する?

 

Watches and Wonders Geneva2024での新作発表、CPOの欧米での広まりによって海外時計ディーラーたちは良質な中古ロレックスを探し求めているはずです。CPOはロレックスの認定工房で、メンテナンスを施しますが、できるだけ良質な時計の方がコストが少なくすみます。さらに円安の影響もあり、良質な中古ロレックスが多い日本は彼らにとってはエルドラド(黄金卿)と言っても過言ではありません。

 

元々、海外のディーラーは日本市場と違い、付属品が無くてもあまり気にしない風潮があります。そのため、日本国内で歓迎されない箱無し、保証書無しの時計も彼らにとっては問題ありません。CPOは再度公認店がメンテナンスを施した後にあらためてロレックスが公認中古の証明書を発行するため、元の認定書は不要です。時計の真贋だけにフォーカスすれば良い事になります。

 

そのため今後、日本国内で流通している全ての中古ロレックスは、状態に関わらず海外から強い引き合いが掛かるようになり、中古価格は高騰するようになると予想されます。

 

売却は早くても2024年夏以降が望ましい

 

もちろん時計相場は予期せぬ要因で、乱高下する事もあるため、早いタイミングで売却して利益を得ることも可能性が無い訳ではありません。しかし、前述したように乱高下の真っ只中で売り抜く事は、かなりハードルが高いと思います。安全に売却するには、7月以降になれば、乱高下が収まり一般の人たちも冷静な目で判断して、売却できるようになるでしょう。

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