こんにちはGoroです。高級腕時計購入で「正規店か並行店か」で悩む人は多いと思います。多くの人は正規店へ足を向けますが、それは最適解ではありません。高級時計をできるだけ安く購入したいと思っている人は多いはずです。しかし、正規店での購入が割高となる場合もあります。今日は腕時計購入の最適解を紹介します。

ロレックスの腕時計を日本で購入するなら正規店が、一番安い!

腕時計

高級腕時計を購入する時、正規店か並行店は、どちらが良いのか?

 

ブランドやモデルによって、どちらが良いかは異なりますが、ロレックスは正規店で購入するのが一番リーズナブル(2024年時点)です。しかし、1990年代頃までは並行店で購入するのが、お得でした。また日本国内のロレックスの正規店も今より遥かに多く、良い意味で販売店は選べる状態だったことは事実です。ロレックスの販売店を以下で詳しく紹介します。

 

 

ロレックスの正規店とは?並行店との違いは?

ロレックスの正規品(正規の流通品)を販売している店舗を「正規品販売店」と日本ロレックスは呼んでいます。その正規品販売店は、全て日本ロレックスの直営ではありません。日本におけるロレックスの販売業務は複数の代理店(別会社)が販売しています。

 

正規品も並行品も製品としては、同じロレックスの時計です。違いは流通の経路の違いだけになります。正規品は、ロレックススイス本社が決めた正規の流通経路で、日本ロレックスへ輸入された製品です。

 

 

その後、日本国内において日本ロレックスが決めた正規流通経路で、国内で販売された製品を正規品と呼びます。その正規品を販売する販売店が正規店(正規品販売店)です。

 

一方の並行店は日本ロレックスを経由しないで、国内に輸入されたロレックスの販売店を指します。スイスのロレックス本社から直接の輸入では無く、海外の販売業者から仕入れているのが一般的です。海外の販売業者は、ロレックス本社もしくは、正規店が仕入れているので製品自体は本物のロレックスになります。

 

今では信じられませんが、かつて日本の世紀店で販売されていたロレックスは他国と、比較して割高でした。

 

さらに1ドルが100円以下だった時代もあったように円高であったことも、割高な価格設定だったと推測できます。この海外との価格差があったため、並行輸入業者は販路を開拓して、他国で余っていたロレックス製品を輸入して日本で販売していたのでしょう。

 

日本独自のロレックス正規店の購入制限!

一度でもロレックスを購入された方ならご存知かも知れませんが、日本のロレックス正規店では特定モデルの購入制限という日本独自のルールが存在します。これは人気の高いロレックスの購入制限モデルを購入から5年間は同一モデルを購入できなく、尚且つ1年間は他の購入制限モデルも購入できないルールです。

 

この情報は、日本国内の正規店の間で情報が共有されています。日本独自のルールは2019年11月から日本における正規代理店で始まった制度です。世界的に高まるロレックス需要と転売対策として設けられたと考えられます。

 

なぜロレックスの正規店は安い?

 

なぜロレックスの正規店は安く、並行店は高いのかは、日本における並行店の仕入れ先の変化と、円安、世界的なロレックス需要の高まりが考えられます。2000年前後から、日本国内の小規模ロレックス正規店で、閉店やロレックス正規品の取り扱い中止が相次ぎました。

 

あくまで個人的な予想ですが、日本国内の正規店に再編の動きがあったと考えられます。その時期から、並行店と正規店の価格の逆転が始まりました。さらに正規店の店舗運営にも変化が生じます。

 

今では考えられませんが、かつては、日本ロレックスから仕入れた腕時計と独自ルートで輸入したロレックス腕時計を並べて、販売していました。

 

 

正規輸入品と並行輸入品が混在した販売店が、存在していました。実際筆者も初めてロレックスを購入した店舗は正規品と並行輸入品が混在して販売していたのです。それら店舗は前述したように閉店やロレックス製品の取り止めとなり、現在の販売体系に移行しました。

 

 

現在日本のロレックス正規店では、正規品のロレックスしか販売していません。販売形態も含めて再編した結果、円安も加速して、日本ではロレックスの正規品を購入するのは、結果的には正規店で購入するのが一番安くなりました。

 

 

その昔国内に入ってくるロレックスの並行品は、香港から輸入された物が大半だったと推定しています。実際筆者がかつて並行店で見たロレックスのギャランティーは、例外なく香港で発行されていました。

 

 

これも想像ですが、円高の時代香港のロレックス正規業者は一部のロレックスを日本の業者へ販売していた可能性が考えられます。今ほどロレックスが売れなかった時代、まとまった量を買い取ってくれる日本からの並行業者はお得意様だったかもしれません。

 

 

オメガ、ヴァシュロン、パテックの腕時計も正規店は高い?

ロレックス以外の人気ブランドではモデルによって、正規店より並行店の方が安い場合があります。日本における他ブランドの正規店には、直営店があることがロレックスとの違いです。代理店では無く、ブランドの社員たちが販売店を運営しています。

 

 

全てではありませんが、直営店はブティックと呼ばれることが一般的です。

 

 

正規店(ブティック)じゃない購入できないモデルもある

 

オメガなどでは、ブティック限定と呼ばれるモデルがあることが特徴です。ロレックスでもブティックと呼ばれる店舗はありますが、直営店ではなく、ブティック限定モデルも彼らはありません。時計ブランドではブティックと呼ばれる形態は以下の要項で営業しているのが一般的です。

 

➀単独ブランドで店舗営業を行う

②ブランド直営

 

 

ブティックの強みは顧客目線では、前述した限定モデルがあることです。また並行店と比較して最新モデルの入荷が早いことも見逃せません。

 

しかし直営店が必ずしも安いことはありません。ブティック限定モデルは、基本的に正規店で独占できます。ただ人気がある製品であれば良いですが、必ずしもそうではありません。不人気モデルも正規店とはいえ、いつまでも在庫で止める訳にはいきません。

 

そのため一部の正規店、直営店以外だと並行店に卸値で売却することもあります。

 

ブティック限定モデルも人気が無ければ、直営店であっても売却するブランドもあるかもしれません。外資系のマネージャークラスの人間は、自身の成果のためなら本社の意向に背く可能性もゼロではありません。流出ルートには様々なルートがあります。

 

人気のないブティック限定モデルが、以下の①と②のような理由で流出すると推定しています。

 

 

①直営店から、他の正規店へ流出後に並行業者へ流出する場合

②直営店で無いブティックから並行業者へ流れる

 

①と②以外の手法でも正規店から流出するので、それら正規流通ルートが相場を下げるモデルの提供源です。

不人気モデルは、2次流通市場へ流れます。結局のところ腕時計販売もビジネスで「売れない!」からと言って、在庫整理をしないと損が拡大します。在庫を持っている販売店は、商品を回転させないといけません。

 

転売を許さないパテックフィリップ

 

高級腕時計の最高峰、パテックフィリップは正規店で購入した顧客が、自社のモデルを転売するのを嫌うことでも有名です。そのためパテック・フィリップは自社製品が、2次流通市場への流入を監視しています。とはいえ全てのモデルを監視するのは、事実上不可能です。希少品を中心に監視していております。

 

特に希少品に関しては、購入の際の条件として、転売・売却を禁止することを購入者に求めることも彼らの特徴です。

 

最近では俳優のシルベスター・スタローンが同社のグランドチャイムという希少なモデルを老舗オークションハウスであるサザビーズへ出品したところ、社長自ら「懸念」を時計メディアへ発表しました。今後、シルベスター・スタローンはパテック・フィリップの正規店で希少品の購入は不可能になると、推測されます。

 

並行店と正規店の違いは

 

並行店と正規店の違いは、ブランドが正規店と認定しているか否かの違いです。正規店は、本国から輸出され、ブランドが定めた各国の販売店(正規店)へと流通します。この正規ルートで流通された時計を販売している店舗が、「正規店」です。

 

日本で信頼性できる並行店を見つける方法としては、「実店舗がある」「長期ローン」があるかが、挙げられます。実店舗がありそこで販売をしているのは、ある程度実績が無いと店舗を構える事はできないからです。

 

信販系の長期ローン(48回、60回無金利など)は、信販会社が審査してある程度信用できる会社じゃないとローンを認めません。

 

並行店も正規店でも、新品では製品は全く同じ

 

よく、「並行店は真贋怪しい」という声もよく聞きます。確かに「100%の本物」という証明が欲しいのなら、正規店が一番安心です。しかし日本の並行店では、心配はほとんど無いでしょう。

そのため、正規品であっても並行品でも同じブランドの腕時計であれば、製品の違いはなく新品であれば、全く同じです。

 

Chrono24で腕時計の世界的な相場がわかる

 

信頼性が高く本物が買える並行店(業者)を見つけられて、尚且つグローバルワイドに時計ビジネスを展開していて世界的な相場も瞬時に知りたい人には、Chrono24を利用するのがおすすめです。Chrono24が世界各国の時計愛好家から絶大な支持を受けている理由は、偽物を流通させない彼らのポリシーと、それらに対するアフターフォローがあることにあります。

 

世界の時計ディーラーが、ここで時計を売買していて扱い数量が多いのでChrono24では特定モデルの相場がわかることが特徴です。

 

Chrono24は世界最大のECサイト

 

最近は時計ブランドも中古時計の売買を成長戦略として位置付けています。

リシュモンはウォッチファインダーを買収、あのロレックスもCPO(認定中古)を初めて、ブヘラも併せて買収しており、新たなビジネス展開を各社展開中です。

 

Chrono24はブランドの資本が入っていないドイツ発祥の時計売買プラットフォームで、日本にも支社を設けており、2024年現在世界最大の時計売買ECサイトとして有名です。

 

Chrono24は信用性も高いプラットフォーム

 

Chrono24の特徴は規模だけにとどまらず、時計という高額な商品の性質上、運営者が積極的に売買される時計の真贋確認を徹底しているところが、多くの人々から支持されている要因になります。

 

具体的には商品を受け取った人へ運営者側から「商品に相違が無かったか?」、「偽物の疑いは無いか?」という事を確認してくれます。さらに真贋がはっきりするまで、売手側には入金しないということを徹底、消費者保護に努めています。

 

まとめ

 

腕時計購入において正規店か並行店、どちらを利用するかは、悩みのネタです。特に腕時計購入では、高額ゆえに商品の真贋が気になります。幸いなことに日本における並行店は信頼できる店が多く、有名な並行店での購入は、心配ありません。

 

ただ日本の並行店は扱うブランドが限定的で、マニアックなブランドだと途端に扱う並行店が限られます。

そんな時はChrono24で、お目当てのモデルを探すべきです。並行店はどうしてもビジネスゆえに売買の回転が良い商品ラインナップになります。Chrono24は個人での出品者も多く、取り扱うブランドのラインナップも幅広くなることが特徴です。

 

アプリのWEBデザインもユーザー目線で設計されており、実用性に富んでいます。例を挙げると同じモデルの平均相場がグラフで示されており、今買おうとしているモデルが高いか安いかが一目瞭然です。重要なことは、購入するモデルによって上手に使い分けることです。Chrono24や並行店、場合によっては正規店で購入する方が安い場合もあります。

 

腕時計は販売チャンネルが複数あるので、自身の最適解を探して見つけてください。きっと良い腕時計がそこで見つかるはずです。下記の関連記事の読んでください。

 

関連記事 ロレックスCPO、4つの考察日本の時計小売業界の閉鎖性、未だに導入されないCPOの謎4つ

 

上部へスクロール